季節の変わり目や乾燥が厳しくなる秋冬は、ちょっとしたことで肌トラブルになりやすいですよね。
肌トラブルは一度できてしまうとなかなか治らなかったり、メイクのノリが悪かったり、お化粧しても隠せないと気分まで落ち込んでしまいます。
そこで大切なのが肌トラブルを起こさないということ。
肌の状態を整えて肌そのものの体力をアップすることでゆらぎにくい肌をつくり肌トラブルを予防することができます。
今回は肌を健やかに保つ簡単な3つのポイントを紹介します。
元気な肌づくりで意識すること
きれいな肌をつくる、肌トラブルをなくす、というと高いコスメやエステ、サプリメントなんかを思い浮かべる人が多いかもしれません。
ですが、きれいな肌を保つのに一番大事なのは肌をいかに健康に保つかということです。
肌の健やかさは、特別なアイテムやケアを取り入れなくても、ふだんのちょっとした心がけでアップできます。
特に意識したいのが肌のバリア機能です。
肌が本来もっているバリア機能がしっかりとはたらいていれば肌の炎症は起こりにくくなります。
逆に肌のバリア機能が低下するとちょっとしたことで肌の乾燥や炎症、さらにはシワやニキビなど様々な肌トラブルを引き起こしてしまいます。
そこで肌のバリア機能を高め、肌体力をアップするために気をつけたいのが次の3つです。
①生活習慣を整える
「なんだそんなことか」
と思われる方もいるかもしれませんが、健やかな肌と生活習慣は切っても切れない深いつながりがあります。
きれいな肌をつくったり肌のダメージを回復するには肌がきちんと栄養をもらい、いらなくなった老廃物を流すことが大切です。
ここでポイントになるのが血流。
肌への栄養は血流によって運ばれてきて、肌に溜まった老廃物は血流にのって流れていきます。
毛細血管のすみずみまでしっかりと血が巡るように、体そのものが元気でいなければいけません。
そのためには、
・栄養バランスのとれた食事
・適度の休養
・良質な睡眠
など生活習慣を整えることが大事になります。
不規則な生活習慣が原因で自律神経が乱れ、肌荒れやニキビなど肌トラブルが起こりやすくなるのも特徴です。
「生活習慣を整える」というのはスキンケアコスメなんかに比べると即効性がなく地味なケアと思いがちですが、肌そのものの力をアップするには絶対に欠かせないアプローチです。
肌の摩擦を極力なくす
肌体力のアップで次に考えたいのが「肌の炎症を起こしにくくする」ということです。
肌に炎症が起こっていることでバリア機能が弱まり、さらなる肌トラブルを招いてしまうことがあるからです。
そこでポイントになるのが摩擦による肌へのダメージを極力なくすということ。
実は肌は思っている以上にデリケートで、クレンジングや洗顔、スキンケアなどのちょっとした摩擦で炎症をおこしてしまいます。
傷みがなく見た目もなんともなくても実は炎症が起こっていて肌のバリア機能が低下しているということもあります。
気をつけたいのがこちらです。
●ポイントメイクは先に落とす
メイクを落とす時は落ちにくいポイントメイクは専用のリムーバーを使って先に落としておきます。
特に目元はウォータープルーフのマスカラなどを落とすために、洗浄力が強いリムーバーが必要です。
このリムーバーで顔全体をこすると、必要な油分まで落としてしまって肌が乾燥してしまいます。
逆に、洗浄力がゆるやかなクレンジング料でアイメイクを落とそうとすると、ゴシゴシと力を入れてこすってしまう原因になってしまいます。
そのため、ポイントメイクとそれ以外に使うクレンジング料を変えることで摩擦も乾燥も防ぐことができるんです。
クレンジングで顔を洗う時は「なでるくらいのソフトタッチ」で指を動かすくらいで十分です。
●洗顔料はたっぷり泡立てる
洗顔料を泡立てずちょっと水で溶いて使ってしまうということもあると思いますが、それだと指で肌をこすることになり摩擦ダメージが大きいです。
洗顔料は両手の平いっぱいに、見るからにこんもりとするくらいしっかりと泡立ててから使うのがポイント。
泡立てるのが苦手という場合は泡立てネットを使ったり、ボトルをプッシュすると泡の状態で出てくる洗顔料を使うのがおすすめです。
洗顔では手をすべらせたり指をクルクル動かすイメージがありますが、摩擦を避けるためにはそれはNG。
泡をたっぷり顔にのせたら手で泡を上から軽く押すようにしてあげれば十分です。
●シャワーを顔に直接かけない
また、注意したいのが洗い流す時。
シャワーを直接顔にかける人もいると思いますが実はシャワーの水圧は思っている以上に強く、薄い顔の肌には相当な負担になります。
刺激を避けるためには顔は手ですくったぬるま湯でゆすぐというのが基本です。
肌のバリア機能を守る正しい保湿
肌のバリア機能は、乾燥していても油分でベトベトしていても十分にはたらきません。
そこで大切なのが、スキンケアで水分と油分をバランスよく補ってあげることです。
洗顔後のスキンケアでは化粧水しか使わない、
という人や、
逆に乳液やクリームを塗っておけば大丈夫、
とそれしかつけないという人もいます。
ですが、化粧水や乳液、クリームにはそれぞれ役割があるためそれぞれをきちんと使い分けることが大切です。
●化粧水で水分補給
洗顔後の肌は、水分が足りていないので化粧水を使って水分補給をしてあげます。
化粧水の水分をしっかりとしみこませるには、2度づけで化粧水をたっぷりと使うのがコツです。
化粧水を顔全体に馴染ませたら、さらに化粧水を手にとり手の平で顔を包むようにして入れ込んでいきます。
この時、肌を強く叩いたりこすったりする必要はありません。
化粧水の量をケチらずたっぷり使えば優しく包み込むだけで十分肌に入り込むし、細かい部分のつけ残しも防げます。
●油分で蓋をする
化粧水をたっぷりとしみこませても、それで終わりにしてしまうと時間とともに肌に入った水分は蒸発してしまいます。
乳液やクリームなど、油分が含まれたもので顔の表面に膜をつくることで水分の蒸発を防ぎます。
べたつくのが嫌で乳液やクリームは使わないという人がいますが、最近は軽いテクスチャーの乳液なども増えています。
それにアラサー世代からは、肌が乾燥がちになるので油分をプラスするアイテムは必須!
特に秋冬は、肌の乾燥が進むので油分が足りないと肌のバリア機能が低下するだけでなくシワなど肌の老化にもつながります。
●乾燥のひどいところはバームで保湿
顔の中でもTゾーンや鼻まわりは皮脂が多く、頬や目元、口周りは乾燥しがちです。
そのため、顔全体をケアするアイテムとは別に、乾燥のひどいところだけに使うバームで保湿ケアをするのもポイントです。
保湿力の高いワセリンを使ってもいいですが、目元用のバームなどを用意したほうがベタつきを気にせずに使えますよ。
まとめ
肌そのものの力を活かして肌トラブルを予防するには、肌体力をアップさせると同時に炎症を起こす刺激を極力なくすことが大切です。
適度な保湿をすることで肌のバリア機能を高めることもでき、ゆらぎにくい肌をつくることができます。
どれもふだんの生活習慣やスキンケアの中で、ちょっと気をつければできることなのでぜひ意識してみてくださいね。